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【書評】 『元国税調査官の税理士に聞いてみた「フリーランスの税金を1円でも安くする方法を教えてください」』 レビューと感想

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今回は『元国税調査官の税理士に聞いてみた「フリーランスの税金を1円でも安くする方法を教えてください」』の書評をしていきます。

本書は、元国税調査官という経歴を持つ著者が、“税務署の内側を知っている立場”から語る、フリーランス向けの実践的節税ガイドです。机上の理論ではなく、現場で得たリアルな知見に基づいた内容が、非常にユニークな一冊です。

目次

書籍紹介

書籍名元国税調査官の税理士に聞いてみた「フリーランスの税金を1円でも安くする方法を教えてください」
著者松嶋 洋
出版社日本実業出版社
発売日2021年1月22日

概要

本書は、税金のプロである税理士であり、かつ“税務署の中の人”だった著者が、フリーランスが実践できる節税の方法を非常に具体的かつ戦略的に解説したものです。「経費は落ちるものではなく、税務調査で落とすもの」という強烈なフレーズからも分かる通り、従来の税金対策本とは一線を画しています。

税務署の対応姿勢、調査官の心理、グレーゾーンを活用した節税、無料相談会や青色申告の最大活用、さらには調査官に「お土産」を渡すテクニックまで、一般の書籍ではあまり触れられない領域にまで踏み込んでいます。

加えて、税務調査を受けた場合の心構えや対処法、法人化のメリット・デメリット、控除制度の賢い使い方まで網羅。節税に関する知識とともに、フリーランスが“損をしない働き方”をするための考え方が詰まった一冊です。

本書を読むことで得られること

  • 税務署の考え方・対応を踏まえた節税戦略がわかる
    「ここまでなら税務署は文句を言わない」という“攻め所”が明示されています。
  • 経費の範囲と使い方を深く理解できる
    グレーゾーンの活かし方や、証拠の残し方など具体的に解説されています。
  • 青色申告のメリットを最大限に活かす方法が学べる
    控除だけでなく、専従者給与や赤字の繰越など実践的なテクニックが紹介されています。
  • 税務調査を味方につける視点が得られる
    調査官の心理や対応の流れを知ることで、不安が安心に変わります。
  • 法人化の判断ポイントが明確になる
    節税効果だけでなく、社会的信用やコスト面まで考慮されています。

本書を読んだ感想

タイトルからしてインパクト抜群の本書ですが、中身もそれに劣らず実践的で読み応えがありました。「税務署を怖がるな」「調査は交渉の場である」という著者のスタンスは、税に対して受け身になりがちなフリーランスにとって、大きな視点の転換を促してくれます。

とくに、税務署との事前相談を活用するという章では、相談の記録を残す方法や、あえて書類でやり取りをする意味など、現場を知る人ならではのアドバイスが満載で感心しました。さらに、制度の活用だけでなく、調査官の“人間的な一面”に着目する姿勢も印象的でした。

節税=ずるい、という感覚を払拭し、「知っていれば堂々とできる」と教えてくれる一冊です。

本書の評価

★★★★★

実践的かつ切り口がユニークで、税金本としての完成度が非常に高いです。とくにフリーランスとしての不安を抱える人にとって、「税金との付き合い方」がぐっと現実的に、そして前向きに変わる内容となっています。

本書がおすすめな人

  • フリーランスとして節税に関心がある人
    制度の枠内で最大限の節税が可能になる知識が得られます。
  • 税務調査に不安を感じている人
    調査官の視点からの具体的な対処法が紹介されています。
  • 青色申告をもっと活用したい人
    控除だけでなく給与や赤字の繰越活用も解説されています。
  • 曖昧な経費処理にモヤモヤしている人
    証拠の残し方や按分の考え方が具体的に示されています。
  • 将来的に法人化を検討している人
    メリット・デメリットのバランスがわかりやすく整理されています。

まとめ

『元国税調査官の税理士に聞いてみた「フリーランスの税金を1円でも安くする方法を教えてください」』は、フリーランスにとっての税金対策を、“攻め”の姿勢で解説してくれる頼もしい一冊です。税務署との距離感や、制度を賢く使う考え方が身につき、読むだけで心強くなれます。経費の考え方から税務調査の対応まで、実務に直結する内容が満載なので、フリーランスを名乗るすべての人におすすめしたい一冊です。

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